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2020.05.22
子育て日誌「私と次男のいい距離感」

私と次男のいい距離感 太田 紗恵子

大谷幼稚園の皆さん、お元気ですか。幼稚園も6月からの再開に向けて準備を進めていますが、長い自粛期間どのようにお過ごしでしたか?私はこの自粛期間が始まる前にせっかく家族みんなで過ごすのだから“楽しく・笑顔で”過ごそうと意気込んでいました。が…実際はそう甘くなかったです。

旦那や息子の嫌なところに注目しイライラしたり、一緒にいることで気を使って疲れて窮屈さを感じたり、一人になる時間がなく我慢することでストレスを抱えたり、笑顔は消失し眉間にしわを寄せ過ごしているいるというのが実際のところです(泣)そして困ったことに私は家でじっとしていることが苦手なのです。

でも、この状況を解決したのが、夫婦でウォーキングすることでした。不要不急の外出を控えるようにというアナウンスに後ろめたさをを感じつつも家庭不和になるよりは…と毎日継続しました。会話こそないけれど二人で同じ景色を見ながら歩くというのは気分転換、運動不足解消になり、なかなか良いものでした。家にいるよりも夫婦関係が良好でしたよ(笑)この時期にしか体験できない時間を過ごせ、貴重だなぁと感じました。

さて、前置きが長くなってしまいましたが子育て日誌…ということで何を書こうか迷いましたが、私が一番心配している次男のことを書かせていただきます。私には高3・高1・小3の3人の息子がいます。次男はこの春無事高校生になりましたが、これまでの道のりは険しいものでした。小さい頃から嫌なことがあると癇癪を起こして泣きじゃくる次男は保育園に通わせるのも一苦労。1歳で入園した保育園に熟れるのに4年もかかりました。まだこだわりも強くお気に入りの決まった靴下(キノコと恐竜柄の2足)でないとパニックを起こし朝からグズグズする始末。そして、人前に出るのが苦手で年中さんの運動会では頭につけるパンダの耳を投げ捨て泣きっぱなし、発表会は先生に抱っこされて舞台の袖で泣いて大暴れ。

小学校では学習につまづき勉強嫌いに。時間割りをそろえる、持ち物を準備する、宿題をやることができず毎日私とバトルの日々。5年生の時には取っ組み合いになるほどやり合い暴言を吐く始末。悪さをして担任の先生からよく電話もかかってきていました…

中学校でもいたずらしたり、悪さをし相変わらず電話が鳴る日々。勉強嫌いで成績は悲惨なものでした。そんな次男を見て毎日イライラし、小言を言い続けていたのですが、このままでは親子関係は悪化するばかりであることに気づき、ある日干渉することを辞めたのです。見て見ぬふりをするというのはとても至難の業でした。また、何もしない次男に対して何も言わないのは逃げているだけ?育児放棄?ずるいこと?と葛藤することもあありました。が、放っておくと不思議なことに次男との関係は改善していき、家庭内の空気も良くなりました。

今思うと私は何をするにも上手くいかない不器用な次男が気になり、構いすぎていた事に気づきました。以前は悪いところばかりが目についていた私ですが、放っておくと気持ちが楽になり良いところに気づけるように!そして、次男にも変化が…。小言を言わなくなった私に対して笑顔を見せるようになり、ほんの少しですが自分で行動してくれるようになったのです。

この自粛期間中は凄く異様な格好(パジャマ姿にヘアーバンドをし耳にはヘッドフォンをつけ、リビングのテレビを占領してコントローラーとキーボードをカタカタと操作)で友だちとオンラインゲームをしまくっています。高校の課題をやっているのかわかりませんが、中学の友だちと会話しながら何やら楽しそうにゲームをすることで新生活への不安をもみ消したり、気持ちを安定させたりしているんだなぁと思えるようになりました。そう感じてあげられるようになったのが今です。

育児真っ最中の時期は必死でした。余裕がなく、視野が狭くなり、心にもゆとりがありせんでした。が、育児がひと段落するとこんなにも次男が可愛く思え、こんなことがあったなと懐かしく思い笑えるのです。一番手がかかる子ほど笑えるエピソードがあるものです。そして、次男はここぞというときにやってくれる子!勉強、実技はめっきりダメだけど、高校受験では面接で高得点。先生も感心していた程です。どのような態度で受け答えしたかはわかりませんがやればできる!やってくれる!と実感しました。これからはそんな次男を適度な距離で温かく見守り、信じていきたいと思っています。

みなさんは子育て真っ最中。どんなことがあってもいつか笑って話せる日が必ず来ます。その日が来るのを楽しみに子育てに奮闘してくださいね。


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