ブログ

  1. ホーム
  2. ブログ
  3. 子育て日誌「私の魔法の言葉探し」

2020.05.13
子育て日誌「私の魔法の言葉探し」

~私の魔法の言葉探し~  冨澤 奈緒美

自粛生活が続いていますが、元気にお過ごしでしょうか。

私もシフトでの勤務になり、出勤日以外は小学生の息子と3歳の娘と家で過ごしています。私はインドア派タイプ!なので家にずっといることは苦ではないのです。しかし、この生活は違っていました。なぜなら毎日、朝から寝るまで子どもたちと一緒。子どもたちは、食事の時間にちゃんと食べずにちょこちょこ食べ、すぐに「お腹すいた」と言い好きなものしか食べない。家にいるのに飽きてしまい、外に行きたい!の連発で全く勉強をしない。しまいには兄妹喧嘩が頻繁になり娘の大きな泣き声が響き渡る。いつも以上にママ、ママーとベタベタとまとわりついてくる。自分のペースで物事が進んでいかないもどかしさを感じながらの生活はとてもストレスを感じるものでした。私の性格上、部屋が汚いと落ち着かず、遊んだおもちゃはすぐに片づけ。片づけてから次のおもちゃを出してもらいたいという思いも届かず…部屋中おもちゃだらけ!しまいには「俺は出していない」と言い張り息子はなかなか片付けようとしないのです。(娘の方は私の表情を読み取り、片づけをはじめます。さすが二番目)片づけて!と毎日言われ続けてきた息子が、「じゃあ、何にも出しちゃいけないということなんだね!」と言った言葉を聞き、確かにそういうことになるのかと気づかされ、反省しながらも…お互いああ言えばこう言うといったやり取りが続き、段々と私も息子もイライラモード全開の日々。片づけに限らず、ゴミの置きっぱなし、食べたら食べっぱなし、~をやりっぱなしでも全く気にならない息子。私はそれを見て小言を言いながら片づけています。「ママはあなたの掃除のおばちゃんじゃないんだけど!」… すると、息子がふざけながら返した言葉はこうです。「子どもは汚すものなんだからしょうがない」ですって(笑)つい笑ってしまいましたが、そうなのかな?と疑問を持ちながら毎日同じくり返しの生活を送っています。

「しょうがない!しょうがない!」とふざけて言っている息子ですが、実は大きな成長をしているのです。小学校に入学してからの2年間は、親子関係がうまくいかなくなる程の大荒れ!勉強が始まり徐々についていけなくなっていったのか、家で宿題はやらなくなり、私に「宿題やったの?」と言われることに対し猛反発!そればかりが理由ではないでしょうが、自分の気持ちを上手く表現するのが苦手だったり、感情のコントロールができなくなったり、今思えば上手くいかないことが増えていくといったことが彼を苦しめていた時期だったのでしょう。私の心にも余裕がなくなり、言ってはいけない言葉をたくさん使い、彼の自己肯定感をさげてしまっていたことに反省しました。「しょうがない」や「まぁ、いいか」と切り替えができる事って本当に大切なことで、子どもでも大人でも失敗することや苦手なことがあり、生きていく中で必要な手段だと感じています。

そこで魔法の言葉。「まぁ、いいか!そういうこともあるさ」

これは藤原里美先生※の動画でおっしゃっていた言葉です。まだまだ全てのことを上手く切り替えていくのが難しい息子(私も)ですが、これから色々なことにぶつかりながらも良いところをたくさん見つけて上げ、一日でも多く笑顔で過ごせるように一緒に苦戦しながら乗り越えていかなければならないですよね。(つい感情が先に出てしまい、悪いところばかり見えてしまうので…)これからは家族で魔法の言葉をたくさん見つけていきたいです。

 

※藤原里美先生

チャイルドフッドラボ代表、臨床心理士・早期発達支援コーディネーター・自閉症スペクトラム支援士・保育士。療育に携わりながら、早期発達支援ができる保育者の育成に力を注いでいる素敵な先生です。

 


PAGE TOP